赤ちゃんの名前の候補を五格(画数の吉凶)で調べていたら、今度は「陰陽バランス」という言葉が出てきて、また不安になってしまった。
そんな気持ちでこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
画数は良いはずなのに「陰陽の並びが悪い」と表示されると、せっかく決まりかけた名前がまた振り出しに戻ったような気持ちになりますよね。
この記事では、赤ちゃんの名前の陰陽バランスとは何か、画数からどう調べるのか、そして「良くない配列」と出たときにどう受け止めればいいのかを、やさしく順番にお伝えします。
千明こんにちは、中村千明です。私も第一子の名づけのとき、五格をやっと整えたあとに「陰陽配列が凶」と出て、夜中にひとりで固まった記憶があります。あのときの気持ちを思い出しながら書きますね。
赤ちゃんの名前の「陰陽バランス」とは?画数の奇数・偶数で見る並び方


陰陽バランス(陰陽配列)とは、姓名の一字ずつの画数が「奇数か偶数か」を並べて、その並び方の偏りを見るという考え方です。
五格のように画数を合計するのではなく、一文字ごとに「奇数・偶数」の記号に置き換えるだけ、と考えるとわかりやすいと思います。
奇数が「陽」、偶数が「陰」。それだけのシンプルなルール
ルールはとてもシンプルです。
漢字一字の画数が奇数なら「陽」(〇)、偶数なら「陰」(●)として、姓から名まで順番に並べます。
| 画数 | 呼び方 | 記号 | イメージ |
|---|---|---|---|
| 奇数(1・3・5・7・9…) | 陽 | 〇 | 動き・外向き・active |
| 偶数(2・4・6・8・10…) | 陰 | ● | 静けさ・内向き・受けとめる |
「陰」という字を見ると、それだけで悪いもののように感じてしまいますが、ここでの陰は暗い・不吉という意味ではありません。
陰と陽は、昼と夜、呼吸の吸うと吐くのように、どちらも欠かせない一対のもの。
陰陽バランスで見ているのは「良い・悪い」ではなく、どちらかに偏りすぎていないかという一点だけだと考えてください。
五格(画数の吉凶)とは別の物差し。両方見る流派、見ない流派がある
ここは最初に知っておいていただきたい大事なところです。
姓名判断でよく使われる五格(天格・人格・地格・外格・総格という、姓名を5つのまとまりに分けて画数を合計する見方)は、多くの流派で共通の土台になっています。
いっぽう陰陽配列は、使う流派と、まったく使わない流派がはっきり分かれる項目です。
- 陰陽配列を重視し、「配列が凶だと五格の吉数の働きが弱まる」と考える流派
- 五格と三才配置を中心に見て、陰陽配列は補助的な参考にとどめる流派
- そもそも陰陽配列に吉凶はない、として判断に入れない流派
日本で広く知られる熊崎式(大正時代に熊崎健翁が体系化した、五格と三才配置を柱にする流派)でも、陰陽配列は五格ほど前面には出てきません。
つまり、無料の姓名判断サイトによって「陰陽バランス良好」「陰陽配列が凶」と結果が分かれるのは、あなたの名前が悪いからではなく、どの物差しを採用しているサイトかの違いであることがとても多いのです。
【関連記事】姓名判断の画数は旧字体で数える?サイトによって結果が違う理由も解説



私も当時、3つのサイトで同じ候補を調べて、結果がバラバラで余計に混乱しました。今なら「物差しが違うだけ」とわかるのですが、当時は「一つでも凶が出たら不合格」のように受け取ってしまっていたんです。
【3ステップ】赤ちゃんの名前の陰陽バランスを画数から調べる方法


実際にやってみると、紙とえんぴつがあれば1分で終わります。
候補の名前を一つ用意して、いっしょに進めてみましょう。
STEP1:姓と名を一字ずつに分けて、画数を書き出す
まずは苗字と名前を一文字ずつバラして、それぞれの画数を書き出します。
ここで注意したいのが、流派によって「新字体で数える/旧字体で数える」が異なる点です。
たとえば「渡辺」の「辺」や、「浜」「桜」などは新字体と旧字体で画数が変わります。
どちらが正解と決めつけず、まずはふだん書いている字体(戸籍に載る字体)で数えるのがいちばん自然だと私は考えています。
STEP2:奇数を〇(陽)、偶数を●(陰)に置き換える
書き出した画数を、奇数なら〇、偶数なら●に置き換えて、姓から名へ左から順に並べます。
たとえば「田中 咲月(たなか さつき)」なら、こうなります。
| 文字 | 田 | 中 | 咲 | 月 |
|---|---|---|---|---|
| 画数 | 5画 | 4画 | 9画 | 4画 |
| 奇数/偶数 | 奇数 | 偶数 | 奇数 | 偶数 |
| 陰陽 | 〇陽 | ●陰 | 〇陽 | ●陰 |
並びは〇●〇●。
陽と陰がきれいに交互になっていて、陰陽配列としてはもっとも整った形のひとつとされています。
STEP3:並びの「偏り」と「姓と名のつなぎ目」を見る
並べ終わったら、見るポイントは2つだけです。
- 全体の偏り……〇ばかり、●ばかりになっていないか。〇〇●●のようにきっぱり二分されていないか
- 姓の最後の字と、名の最初の字……ここが「〇●」または「●〇」になっているか(多くの流派で重視される箇所です)
先ほどの「田中 咲月」なら、姓の最後「中(●)」と名の最初「咲(〇)」で●〇。
姓から名へ切り替わるところで陰陽が入れ替わっているので、この点でも整った並びと見られます。



全部を完璧に整えようとすると苦しくなるので、私はこの「つなぎ目」だけを最後に一度チェックするくらいがちょうどいいと思っています。苗字は変えられないぶん、名前側でできることには限りがありますから。
陰陽バランスが良いとされる配列・避けたいとされる配列【一覧表】
ここからは、実際にどんな並びが「整っている」「偏っている」と言われるのかを、具体例つきで見ていきます。
あくまで陰陽配列を採用する流派での一般的な見方であり、判定には幅がある点を頭の片すみに置きながら読んでみてください。
整っているとされる並び方
| 並び | 呼ばれ方の一例 | 名前の例 | どう見られるか |
|---|---|---|---|
| 〇●〇● | 交互型 | 田中 咲月(5・4・9・4) | 陰陽が交互で、もっとも安定した形とされる |
| ●〇●〇 | 交互型 | 本田 美月(5画…※字により変動) | 同じく交互。姓名のつなぎ目も入れ替わる |
| 〇●●〇 | ほどよい分散 | 佐藤 結菜(7・18・12・11) | 完全な交互ではないが偏りは少なく、問題視されにくい |
| ●〇〇● | ほどよい分散 | — | 陰と陽が同数で分散しており、整った部類 |
ポイントは「陰と陽の数が近く、かたまっていないこと」。
完全な交互でなくても、散らばっていれば十分整った配列と受け取ってよいとされています。
避けたいとされる並び方(凶配列と呼ばれるもの)
| 並び | 状態 | 名前の例 | 言われている傾向 |
|---|---|---|---|
| 〇〇〇〇 | 全部が陽 | 石川 美咲(5・3・9・9) | 勢いはあるが、落ち着きに欠けやすいとされる |
| ●●●● | 全部が陰 | — | 慎重さはあるが、動きが出にくいとされる |
| 〇〇●● | きっぱり二分 | 石川 陽葵(5・3・12・12) | 姓と名で気の質が分かれ、ちぐはぐになりやすいとされる |
| 〇●〇〇 | 片方がひとつだけ | 佐藤 美咲(7・18・9・9) | 少数のほうに負担が集まりやすいとされる |
こうして並べると気づくのですが、一字姓・一字名や、二字+二字でも画数の性質が似ている組み合わせでは、偏りはとても起こりやすいのです。
「凶配列」と呼ばれる並びは、決して珍しい特別なものではありません。
身のまわりの、しあわせに暮らしている方の名前を書き出してみると、案外あっさり見つかると思います。



実は私自身の旧姓+名前が、見事な「全部が陽」でした。学んだ当初はドキッとしましたが、40年生きてきて、そのせいで不幸だったと感じたことは一度もないんです。
陰陽バランスが「凶」と出たときに、慌てなくていい3つの理由
候補の名前が凶配列だった。
その表示を見た瞬間、心臓がきゅっとなる気持ちは、痛いほどよくわかります。
でも、決めるまえに知っておいてほしいことが3つあります。
理由1:陰陽配列は、流派によって扱いがもっとも割れる項目
先にお伝えしたとおり、陰陽配列は採用する流派としない流派がはっきり分かれます。
「陰陽配列に吉凶はない」と明言している鑑定家もいれば、重視する立場もある。
五格の吉凶ですら旧字体・新字体の数え方で結果が変わるくらいですから、陰陽配列の「凶」は、絶対的な判定ではないと受け取って大丈夫です。
理由2:苗字が決まっている以上、すべてを満たすのは構造的に難しい
名づけでは、苗字という「動かせない条件」がすでにあります。
そのうえで、五格(天格・人格・地格・外格・総格)の吉数、三才配置(天格・人格・地格を五行に置き換えた相性の並び)、そして陰陽配列。
これらを全部100点にできる名前は、実際にはほとんど存在しません。
どこかを立てればどこかが崩れる、というのが名づけのリアルなのだと思います。
【関連記事】姓名判断の三才配置とは?調べ方と凶でも安心な考え方
理由3:画数も配列も、名前を読み解く「一要素」でしかない
陰陽配列が偏っている、というのは「性質が一方向にそろっている」という特徴の説明であって、その子の人生が決まるという意味ではありません。
全部が陽なら、明るくまっすぐで勢いのある気配。全部が陰なら、静かで思慮深く、人の話をよく聴ける気配。
偏りは弱点ではなく、その子の個性の輪郭——そう翻訳できたとき、私はやっと名づけを楽しめるようになりました。
【関連記事】赤ちゃんの名前の画数が凶。どうする?不安が和らぐ3つの考え方
画数と陰陽バランス、どちらを優先する?名づけの見る順番


すべてを満たせないとしたら、どこから手をつければいいのか。
迷ったときの目安として、私は次の順番をおすすめしています。
| 順番 | 見るところ | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 読み・呼びやすさ・字の意味 | 毎日いちばん多く使われ、その子が一生名乗るもの |
| 2 | 名前に込めた願い | あとから「どうしてこの名前?」と聞かれたとき、いちばん大切な答えになる |
| 3 | 五格(とくに総格・人格)の画数 | 多くの流派で共通の土台。基準がぶれにくい |
| 4 | 三才配置 | 五格を補う見方として広く使われる |
| 5 | 陰陽バランス(陰陽配列) | 流派差が大きく、最後の微調整として見るのが現実的 |
もし1〜4まで納得できていて、陰陽配列だけが引っかかっているのなら、その名前は十分に整った名前だと私は思います。
それでも気になるときは、名前の一字だけを画数の違う漢字に置き換えてみる(たとえば「月」を「希」に)と、配列が変わることもあります。
ただし、配列のためだけに読みにくい字や、想いと合わない字を選ぶのは本末転倒です。
【関連記事】赤ちゃんの名前の総画(総格)とは?意味と画数の数え方



ここまで自分で調べても、最後のひと押しがどうしても決まらない——そんなときは、姓名判断を専門に扱う方に候補を並べて見てもらうのも一つの方法です。ご家族と二人で抱え込むより、ずっと気持ちが軽くなりますよ。
赤ちゃんの名前の陰陽バランスに関するよくある質問
Q. 一字姓や一字名だと、陰陽バランスは整えられませんか?
文字数が少ないぶん、選べる並びの型が限られるのは事実です。
たとえば一字姓+一字名なら〇●/●〇/〇〇/●●の4通りしかありません。
この場合は「姓と名で陰陽が入れ替わっているか」だけを見れば十分とする考え方が一般的です。
整えられないことを欠点と考える必要はありません。
Q. 陰陽バランスと五格、両方が凶だったらどうすればいいですか?
まず、別のサイトや別の流派でも同じ結果になるかを確かめてみてください。
数え方(旧字体か新字体か)を変えるだけで判定が変わることは珍しくありません。
そのうえでも気になる場合は、五格のほうを優先して調整するのが現実的です。
五格は流派をまたいで共通の土台になっているため、直した効果がぶれにくいからです。
Q. ひらがな・カタカナの名前の場合はどう数えますか?
ひらがな・カタカナも、書くときの筆画の数で数えて奇数・偶数に置き換えます(「あ」は3画、「い」は2画など)。
ただしかなの画数の数え方は流派差がとくに大きいところなので、結果が割れやすいことを前提に、参考程度に見ていただくのが安心です。
Q. 出生届を出したあとに陰陽配列が凶だと気づきました。改名すべきですか?
陰陽配列だけを理由に急いで改名を考える必要は、まずないと思います。
陰陽配列は流派差が大きい項目ですし、家庭裁判所での名の変更にも「正当な事由」が必要で、簡単な手続きではありません。
まずはその名前を毎日たくさん呼んであげることから始めてみてください。
呼び名として愛されている名前は、それ自体が大きな支えになると言われています。
まとめ|陰陽バランスは、名前を彩る「一つの見方」として
最後に、この記事の要点を整理します。
- 陰陽バランスとは、一字ずつの画数の奇数(陽〇)・偶数(陰●)の並びを見る考え方
- 調べ方は「画数を書き出す→〇●に置き換える→偏りと姓名のつなぎ目を見る」の3ステップ
- 陰と陽が分散していれば整った配列。全部が陽・全部が陰・きっぱり二分は偏りとされる
- 陰陽配列は流派によって扱いが大きく分かれる項目で、絶対的な判定ではない
- 見る順番は「読みやすさ・想い→五格→三才配置→陰陽配列」がおすすめ
画数も陰陽配列も、その子の名前をより深く味わうための、いくつもある窓のうちの一つです。
窓が一つ曇っていても、部屋が暗くなるわけではありません。
名前をいちばん強くするのは、その名前がどれだけあたたかく呼ばれるか——私は二人の子を育てながら、そう感じています。



眠れないほど悩んだ日々も、いま思えば、その子のことだけを考えぬいた時間でした。悩めていること自体が、もう十分な愛情だと思います。どうか、ご自身を責めないでくださいね。






