「候補の名前を姓名判断で調べたら、総格は吉なのに人格が凶……」
「全部の画数を吉にしたいのに、どうしてもどこかが凶になってしまう」
赤ちゃんの名づけで五格を調べはじめると、多くのママ・パパがこの壁にぶつかります。
私自身も第一子の名づけのとき、候補の画数が「凶」と出てしまい、夜中にスマホで無料鑑定サイトを何度も開き直した経験があります。
先にお伝えすると、五格をすべて吉数でそろえられる名前は、ごく限られています。
だからこそ大切なのが、どの格を優先して整えるかという「優先順位」を先に決めておくことです。
この記事では、赤ちゃんの名前を考えるときの五格の優先順位を、基本の順番・ケース別の考え方・迷ったときの決め方まで、専門用語をやさしく噛みくだきながらお伝えします。
千明はじめまして、中村千明です。占い師ではなく、二児の名づけで画数に悩み抜いた一人の母として書いています。あのときの「決められない苦しさ」が少しでもやわらぐように、順番の付け方からお話ししますね。
【結論】赤ちゃんの名前で五格を見る優先順位


まず結論からお伝えします。
姓名判断で広く使われている考え方をもとにすると、赤ちゃんの名づけで整えたい五格の優先順位は、「人格 → 総格 → 地格 → 外格 → 天格」が一つの目安と言われています。
| 順位 | 格 | おおまかな意味 | 優先したい理由 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 人格(じんかく) | 性格や人づきあいの土台。人生の中心となる運 | その人らしさに関わるとされ、多くの流派で最重要とされるため |
| 2位 | 総格(そうかく) | 名字と名前をすべて足した、一生を通した総合運 | 年齢を重ねてからの運勢に関わるとされ、人格と並んで重視されるため |
| 3位 | 地格(ちかく) | 幼少期〜青年期の運と、生まれ持った素質 | 名前だけで決まるため、結婚などで名字が変わっても影響を受けないため |
| 4位 | 外格(がいかく) | 家庭の外での人間関係や環境 | 大切だが、上位3つを整えたあとに調整しやすいため |
| 5位 | 天格(てんかく) | 先祖から受け継ぐ家系の運 | 名字の画数で決まり、名づけでは変えられないため |
ポイントは、天格は名づけでは動かせないという点です。
名字の画数で自動的に決まるので、「天格が凶だった」と落ち込む必要はありません。
親御さんが選べるのは実質的に人格・地格・総格・外格の4つで、そのうち名前の文字を変えて直接コントロールしやすいのが人格・地格・総格になります。



私も最初は「五つ全部を大吉に!」と意気込んでいました。でも実際に候補を並べてみると、どれかを立てればどれかが崩れるんですよね。順番を決めたとたん、気持ちがすっと軽くなったのを覚えています。
優先順位を考える前に|五格の意味をやさしくおさらい


「五格(ごかく)」とは、名字と名前の文字を組み合わせて、5つの視点から画数を読み解く姓名判断の基本の枠組みのことです。
優先順位を自分で判断できるように、それぞれが何を表すのかを短くまとめておきますね。
| 格の名前 | 数え方(基本) | 読み取るとされるもの |
|---|---|---|
| 天格 | 名字の全画数 | 家系から受け継ぐ運。個人の運への影響は小さいとされる |
| 人格 | 名字の最後の字+名前の最初の字 | 性格・才能・対人関係。名前の「中心」とされる |
| 地格 | 名前の全画数 | 幼少期〜青年期の運と生まれ持った素質 |
| 外格 | 総格から人格を引いた数 | 家庭の外での人間関係や周囲の環境 |
| 総格 | 名字+名前の全画数 | 一生を通した総合的な運勢 |
ここで覚えておきたいのは、人格だけが「名字と名前をまたぐ」格だということです。
名字の最後の一字と、名前の最初の一字が触れ合う場所。
だからこそ「その人らしさが表れる中心」と言われ、優先順位の1位に置かれることが多いのです。
【関連記事】姓名判断「人格」の画数の意味とは?性格・運勢をやさしく解説
五格の優先順位は流派で変わる?熊崎式との違い
ここは、名づけで迷っている方にこそ知っておいてほしい大事な前提です。
五格の優先順位や吉凶の判定は、流派によって考え方が分かれます。
- 日本で広く知られる熊崎式では、五格に加えて「三才配置」も重視されます
- 総格を最重要とし、「総格 → 人格 → 外格 → 地格 → 天格」の順とする流派もあります
- 一字姓・一字名のときに「霊数(れいすう)」として1画を補う流派と、補わない流派があります
- 旧字体の画数で数えるか、常用漢字の画数で数えるかでも結果が変わります
「三才配置(さんさいはいち)」とは、天格・人格・地格の画数をそれぞれ木・火・土・金・水の五行に置きかえて、その組み合わせの相性をみる考え方です。
つまり、同じ名前でも、無料鑑定サイトによって結果が違って見えるのは自然なことなのです。
【関連記事】姓名判断の三才配置とは?調べ方と凶でも安心な考え方



私が眠れなくなった原因は、まさにこれでした。あるサイトでは大吉、別のサイトでは大凶。何十件も調べては一喜一憂して……。今なら「流派が違うんだな」と受け止められますが、当時は本当に怖かったです。
ですので、まずは参考にする流派(サイト)を一つに決めてから、優先順位に沿って比べるのがおすすめです。
いくつもの流派を横断して「どこかが凶ではないか」と探し続けると、どの候補も選べなくなってしまいます。
【ケース別】優先順位が変わる3つの場面
基本の順位は「人格 → 総格 → 地格」ですが、ご家庭の事情によって順番を入れかえたほうが納得しやすい場面もあります。
代表的な3つをご紹介します。
女の子で「将来の結婚改姓」が気になるとき
女の子の名づけでは、地格の優先順位を上げるという考え方があります。
結婚などで名字が変わると、天格・人格・外格・総格はすべて変化してしまいますが、地格は名前だけで決まるため、名字が変わっても一生変わりません。
「どんな人生を歩んでもずっと持っていける画数を整えてあげたい」という想いがあるなら、地格を人格の次に置くのは自然な判断だと思います。
ただし、いまは結婚しても改姓しない選択や、夫側が改姓するご家庭もあります。
「女の子だから地格」と機械的に決めるのではなく、ご家族の価値観に合う順番でかまいません。
男の子で「一生を通した運」を大切にしたいとき
名字が変わる可能性が比較的低い場合は、総格を上位に置く考え方がなじみます。
総格は名字と名前をすべて足した画数で、人生全体・特に年齢を重ねてからの運勢を表すとされています。
この場合の順位は「人格 → 総格 → 外格 → 地格」といった形になります。
名字の画数の都合で、どうしても凶が残るとき
名字は変えられないため、名字の画数によっては「何を組み合わせても外格が凶になる」ということが起こります。
このときは、動かせない格は割り切り、動かせる格に力を注ぐのが現実的です。
優先順位とは「すべてを完璧にする方法」ではなく、どこを譲るかをあらかじめ決めておくための地図だと考えてみてください。
【関連記事】姓名判断の地格とは?画数でわかる性格と1〜55画の吉凶一覧
全部を吉にできないときの決め方5ステップ


ここからは、実際に候補が絞りきれないときの進め方です。
上から順に手を動かすだけで、迷いがぐっと減ります。
ステップ1:参考にする流派を一つに決める
最初に「このサイト(この本)の判定で見る」と決めてしまいます。
複数の流派を行き来しないだけで、心の消耗が半分になります。
ステップ2:わが家の優先順位を紙に書く
「1位:人格/2位:地格/3位:総格」のように、先に順番を決めてから候補を見るのがコツです。
候補を見てから順位を決めると、どうしても「この子の名前を通したい理由」を後づけしてしまいます。
ステップ3:候補を表にして五格を書き出す
候補を3〜5つに絞り、五格の画数と吉凶を横並びにします。
頭の中だけで比べるより、格段に判断しやすくなります。
| 候補 | 人格(1位) | 総格(2位) | 地格(3位) | 外格 |
|---|---|---|---|---|
| 候補A | 吉 | 吉 | 凶 | 吉 |
| 候補B | 凶 | 大吉 | 大吉 | 吉 |
| 候補C | 大吉 | 吉 | 吉 | 凶 |
この例なら、優先順位に照らして候補C→候補A→候補Bという並びになります。
「大吉の数が多いほうが良さそう」と感じる候補Bが最下位になる点が、優先順位を決めておく意味そのものです。
ステップ4:呼びやすさ・書きやすさで最終チェック
画数がそろっても、毎日呼ぶ名前として心地よいかは別の話です。
声に出して10回呼んでみる、名字とつなげて読んでみる、フルネームを書いてみる。
この工程を飛ばすと、あとから「読みにくかった」と気になってしまうことがあります。
【関連記事】赤ちゃんの名前は音と画数どっちを優先?バランスの取り方5ステップ
ステップ5:迷いが残るなら期限を決めて手放す
出生届の提出は生後14日以内。
「この日までに決める」と区切りをつけると、不思議と気持ちが定まります。
どうしても納得しきれないときは、姓名判断を専門に扱う方に一度だけ見てもらうのも、堂々巡りを抜ける方法の一つです。



私は第二子のとき、最後まで2つの候補で迷って、電話で専門家の方に相談しました。答えを決めてもらったというより、「どちらでも大丈夫ですよ」と言ってもらえたことで、やっと自分の気持ちを信じられたんです。夜中でも話せるのは、産後の身にはありがたかったですよ。
優先順位で名づけるときに気をつけたい3つのこと
画数を優先しすぎて、読めない名前になっていないか
吉数に合わせるために珍しい漢字を選んだ結果、誰にも読んでもらえない名前になってしまうことがあります。
名前は一生、その子が名乗り、呼ばれるもの。
画数を整えることと、日常で心地よく使えることは、どちらも同じくらい大切だと思っています。
「大吉ばかり」が必ずしも良いとは限らない
姓名判断の世界では、強い吉数がそろいすぎると勢いが偏るという見方をする流派もあります。
ここでも判断は分かれますが、少なくとも「大吉の数を競う」必要はありません。
上位の格が吉であれば、じゅうぶんに良い名前だと受け止めていいと私は考えています。
画数は名前を読み解く「一つの要素」にすぎない
画数が凶だからといって、その子が不幸になると決まっているわけではありません。
毎日どんな声で呼ばれるか、その名前にどんな願いを込めたか。
それらは画数と同じくらい、その子の名前を育てていくものだと思います。



上の子の名前、実は今の流派で見ると凶の格が残っています。それでも、名前を呼ぶたびに「この子のために選んだんだ」と思い出せる。優先順位は決めるためのもので、自分を責めるためのものではありません。
よくある質問|赤ちゃんの名前と五格の優先順位
Q. 五格のうち、絶対に凶を避けるべき格はどれですか?
「絶対に」と言い切れる格はありませんが、優先度が高いとされるのは人格と総格です。
この2つを吉数で整えられていれば、他の格に凶が混じっていても過度に心配しなくてよい、という考え方が一般的です。
Q. 天格が凶でした。名前でカバーできますか?
天格は名字の画数で決まるため、名前では変えられません。
ただし天格は家系から受け継ぐ運を表し、個人の運勢への影響は小さいとされ、優先順位も最下位に置かれることがほとんどです。
気にしすぎなくて大丈夫ですよ。
Q. サイトごとに吉凶の結果が違うのはなぜですか?
流派によって、画数の数え方(旧字体か常用漢字か)、霊数を足すかどうか、吉凶の判定基準が異なるためです。
どれか一つが正解というものではないので、参考にする流派を一つに決めて比べることをおすすめします。
Q. 名づけたあとに凶数だと気づきました。改名すべきでしょうか?
すぐに改名を考える必要はありません。
凶数があるからといって未来が決まるわけではなく、日常での呼び名(愛称)を工夫するという方法もあります。
それでも気持ちが晴れないときに、専門家へ相談したうえで検討する、という順番で十分だと思います。
Q. 三才配置も優先順位に入れるべきですか?
熊崎式を参考にする場合は、五格を整えたあとの最終チェックとして見るのがおすすめです。
最初から三才配置まで条件に入れると候補がほとんど残らなくなり、かえって決められなくなってしまいます。
まとめ|優先順位は「決めるための地図」
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 赤ちゃんの名前の五格の優先順位は「人格 → 総格 → 地格 → 外格 → 天格」が基本の目安
- 天格は名字で決まるため、名づけでは変えられない
- 将来の改姓が気になるなら、名前だけで決まる地格の順位を上げる考え方もある
- 優先順位や吉凶の判定は流派によって分かれるため、参考にする流派は一つに絞る
- 候補は表にして書き出し、呼びやすさ・書きやすさも最終確認する
五格の優先順位は、完璧な名前を探すための基準ではありません。
「ここは整える、ここは譲る」と決めて、安心して名前を渡してあげるための地図です。
画数は名前を読み解く一つの要素。
その子を呼ぶ声と、名前に込めた願いも、同じくらい大切なものだと思います。
それでも判断がつかないとき、産後で調べる時間や気力がないときは、姓名判断を扱う専門家に候補を見てもらうのも一つの手です。
候補の最終チェックや、名づけたあとの気がかりの相談まで、電話なら赤ちゃんを抱っこしたままでも話せますよ。





